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政策委員会 第12回


講演 民主党による公的教育支配について
講師 義家弘介 清和政策研究会政策副委員長

平成22年3月17日
下村博文政策委員長
 今日は義家(弘介)政策副委員長に講師になっていただいて、北教組問題について、お話していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

義家政策副委員長
 それでは、僣越ながらちょっとお話しをさせていただきます。北海道の町村(信孝)会長、そして我々ずっとチームでやっている北村(茂男)先生、更に下村政策委員長、更には兵庫県の教職員組合の実態をよくご存じの末松(信介)先生と、出席されている専門家の皆さんの中で話すのは僣越なんですけれども、このたび起こってるこの北教組問題に関して、現時点で分かっていること、そして問題点についてちょっとお話ししたいと思います。
 実は衆参の予算委員会で協力して追及した一つのペーパーがありました。そのペーパーというのは、勤務時間中に組合活動のfaxが送られてきていて、そして勤務時間中に組合の支部の話し合いが行われているというペーパーでして、これを衆参でとり上げながら追及していったわけです。これは今日、実は朝、リリースさせていただきましたので、記事にはなっていると思いますけれども、明らかに教育公務員――地方公務員としては違法な選挙活動として、これは総理大臣も認めているところであります。
 私が3月3日に予算委員会で追及したのですが、その次の日、3月4日にまた同じ支部がこんなペーパーを出しました。「馳浩、義家の組織破壊工作に対して徹底して対抗する」という中で、日の丸・君が代反対。具体的には、もしも校長が強行した場合には、毎朝、校長に抗議の活動を職員で行うとか、あるいは研究校を辞退させるとか、あるいは勤務時間外の仕事はいっさい校長から受けないとかいう、脅しともとれるマニュアルをつくりながら日の丸・君が代闘争を行っていた証拠資料でもあるわけですけれども、それに対しては、地下に潜り、自民党がいま国会で追及しているので、これからは郵送と電話のみで連絡をしたいと思いますということを、いけしゃあしゃあと翌日にペーパーとして出しているというfaxも手に入りました。それを今日、新聞にリリースしまして、今日の衆議院の文部科学委員会でもこれについて暴露したわけですけども、総理もこれはたいへん問題だという認識を衆参の予算委員会で出しています。
 一つのネタとして、実はこのペーパーは総理の選挙区の小学校から出されているものなわけです。つまり、子どもたちを守りたいとか何とかってきれいなことを言いますが、まずは地元の子どもを守ってくださいと。というのが、折も折なんですけれども、その小学校の卒業式は今週の金曜日であります。だから、本来、総理が本当に守りたいならば、総理の職を辞して国会議員として金曜日の卒業式に出席するぐらいの覚悟を持っていただきたいわけですが、間違いなくその学校は日の丸・君が代闘争のど真ん中に立たされるという状況になっております。
 聴き取り調査の中でさまざまな問題点が明らかになっているわけですけれども、まず北海道には非常に特殊な協定がありました。その協定が悪名高き46協定という協定なんです。これは昭和46年に北教組と道の教育委員会で結んだ協定なわけですけれども、この協定でいちばん問題となったというか、組合天国になった条項というのは、勤務条件に対してはすべて交渉事項とすると。「教員の勤務にかかわるものはすべて交渉事項とする」という一文が盛り込まれておりました。つまり、これが盛り込まれるということはどういうことかというと、例えば授業も勤務の内容の中の一つなわけです。入学式も卒業式も勤務の内容の中の一つなんです。夏休みの過ごし方も勤務の内容の中の一つですし、学校にかかわるあらゆるものが組合との交渉事項としてできてしまったという、とんでもない協定。それを笠に着てあらゆることをやり続けてきたわけです。
 それが道の議会でも大きな問題になりまして、その協定を破棄するという形で現在は破棄されているわけですが、しかし実態は破棄されてはおりません。どうしてかというと、教育委員会は実は癒着の中で現場で丸投げしてるんです。つまり、例えば長期休業中の扱いについて、教組の幹部とかから追及されると、文書には残さずに巧妙にこう言うわけです。「長期休業中の研修については校内に限定しているものではない」、つまり校外研修を否定するものではないというような抽象的な見解を出すわけです。じゃ、校外研修を否定するものではないということは、自宅研修もしてもいいんですよねと。46協定のころは、夏休みは家にゆっくり居れたわけですけれども、それが破棄されたら、地方公務員と同じように、本来は勤務時間ですから、当然、自宅で研修するなら研修したというしっかりとした資料・証拠も出さなければいけないわけですけれども、現場に丸投げしちゃったんですね。
 そして組合はどうするかというと、まず校長の就任交渉というのをします。新しい校長先生が来たらすぐに、分会、つまり学校の北教組の組合と校長の交渉の席を持ちます。その中で、「勤務条件についてはすべて組合との交渉事項とする、これでいいですね?」と校長先生に言って、見解を、回答を書かせるわけです。で、「長期休業中の扱いについては校長にいちいち報告書を出す、これは非常に煩雑な作業になるからと我々は考えているんだけれども、本当にやるつもりですか?」と。実は校長先生は「ハイ」と言うしか選択肢がなくなります。どうしてかというと、新任校長のいちばん最初の仕事は入学式なんです。入学式は、町会議員だったり町長だったりいろんな人を呼び、そしてパイプ椅子も出すと。これ、教員の協力なしでは入学式というのはもともとできません。例えば小学校だったらさまざまな装飾等もあるわけですから、新人の校長がいきなり赴任した時点で組合とがんじがらめの約束を強引にさせられてしまう。それを強行に拒否したら、「じゃ、始業式、全員で年休とりますよ。始業式の前、組合員を全員、有給休暇でお休みさせてもらいますよ」みたいなことをちらつかせると、校長も妥協せざるを得ない。こういう中で46協定がそのまま形骸化して今も現場に残っているという、深い深い闇が存在しております。
 だから、組合天国なわけですけれども、この報告資料の3ページのほう、ちょっとごらんになってください。これは現場の先生からの聴き取り調査です。「小林千代美衆議院議員の陣営に提供された1600万円の原資について、これは北海道が管理している主任手当のプール金であったのではないかとされていますが、どうなんでしょうか」と聞くと、答えは、「実は収支報告が全く公開されていないので、我々も分からない」。これ、現場の先生が実際には分からないんですよね。1人は教頭先生でしたけど、教頭先生も分からないと。
 それから、郵政選挙のときには札幌市教組が指示書というのを回しておりますけれども、指示書の中には、今回は小林千代美議員でしたけれども、横路(孝弘)、鉢呂(吉雄)を組織推薦として全面支援と。今回の小林陣営の場合は、たまたまアルバイトの人員に時給を払ったことが明らかになったので裏金の事実が発覚したわけですけれども、恐らくこの横路、鉢呂にもこの北教組マネーというのは渡っているだろうというふうに思います。
 で、教員にノルマを前回の選挙では課しています。紹介者カードではなくて、投票すると確認がとれるものを9月までに報告しろというような内部文書も入手しております。更に、これは下村先生も非常に憤っているものなんですけれども、山梨発祥で、昨年の5月、子どもの貧困を救おうと、子ども救済カンパというものをあしなが育英会と共同で行ったわけであります。で、9月の半ばに日教組が発表した総額が1億7200万ぐらい。そして、今週の月曜日に日教組の臨時大会がありましたが、臨時大会で出された最終数字が1億7400万。これを集めております。
 内訳についてですけれども、実は街頭で集めて、そして朝日新聞でもそれは記事にしたわけですけど、街頭は70万ぐらいしかないんですね。じゃ、一体その1億7000万、短時間でズバッと集めたやつというのは一体どこから集めたのかというと、やっと資料をたどっていって分かったわけですけれども……1億7600万が最終の数字ですけれども、これは一体どうやって集めたのかということの内部文書によりますと、実は1人500円のノルマが組合員全員に課せられておりました。組合員1人500円。単純に計算すると、日教組の今の組合員が非常勤・臨任等も含めて30万人いるとすると、1人500円、カンパを集めると、それだけで1億5000万なんですね。その文書によると、口座引落しです。ですから、これ、強制カンパなんですね。
 口座引落しの強制カンパで1億5000万が一気にボンと集まって、プラス街頭と友好団体、合わせて1億7000万になったわけですが、その7000万円をあしなが育英会に寄付する一方で、1億円以上のおカネを連合にそのままカンパしてるんです。そして更に、その連合が、日教組を通して申請された30の団体のnpoに3700万円をまた助成していると。
 まさにカンパ金をあっちこっちに付け替えているわけですけれども、さきほど言ったように、北教組はこのカンパについて、500円はしっかりとみんなから取ります。プラス、北教組の場合は1000円、つまり都合1500円を3ヶ月に分けて拠出してくださいということで強制カンパをさせました。それをnpo等に寄付するための事業に申請しますので、この独自事業のために1500円拠出してくださいということを決めたわけですが、先週の月曜日に日教組本部が出した、npoに対していくら助成しましたという最終報告の中では、北海道の事業は一つもございません。つまり、裏金化した疑いが非常に強いということです。1500円集めておいて、北海道に助成された事業はゼロと。いま話題になっているからあえて北海道を隠したのか、それとも、もともと日教組本部には500円だけがいって、残りの1000円はぜんぶ北教組に入れたのかという疑いが持たれているところであります。これは明日の予算委員会の集中審議の中でも行いますが、まさにこれは、あしなが育英会を看板にしながら自分たちの利権、裏金をつくったという、非常にゆゆしき構造。最も救ってあげなければならない人たち、これを看板として掲げて大きく報道もさせておいて、そのおカネの出どころ、使い途を不透明にするという、教育者として最もやっちゃいけないことなわけですけれども、彼らは教育者でも何でもございませんので、そういうことを平気でやってしまうというところです。
 今回、校長交渉の書類が、問題意識持ってる校長先生からたっぷりと送られてきたんですけど、ひどいものです。まず「校長着任交渉」。「勤務条件にかかわることはすべて交渉事項と考えるが、どうか」といって校長の回答を得るわけです。「本部・本庁間の諸確認を遵守するかしないか」。「する」といったら、協力しないと。つまり、入学式の日の丸・君が代は大変な闘争になるぞというように脅して確認させる。それから、「自主的・創造的な教育を発展させるために努力するか否か」。つまりこれは、学習指導要領を無視した自主編成教材を我々が使ってもあんたは文句を言わないかという確認ということです。
 更には、主任手当拠出金。これは、主任さんに1時間200円程度のおカネが払われているわけですが、それを北教組がそのまま、主任人事権を牛耳りながらぜんぶ組合に拠出させてプールさせてきた。今まで55億円あったといわれていますが、我々が許可しない主任は登用しないというような校長交渉が行われております。
 更に、勤務時間短縮。勤務時間に関しては校長が決められる事項ですけれども、「勤務時間についてどう思うか」。例えば、「我々の昼休みというのは、生徒が目の前にいるから生徒指導であって、休憩時間ではない」と。つまり、「休憩時間は必然的に生徒が帰ってからしか取れない」と。で、いなければならない時間が例えば4時45分までであったならば、じゃ、4時15分から休憩をとったら、もうそのまま4時15分で帰れちゃうわけです。そういう形の交渉。
 更には、指導主事。これは教育委員会が派遣している教師たちで、教育委員会と学校のパイプになる。つまり、不正常な状態を是正するための指導主事ですけれども、「私たち北教組は指導主事の学校訪問については反対であるということから、今後も十分に話し合いを進めていくべきと考える。したがって、現時点での教育委員会に報告する計画では、話し合いを継続中であるとして提出すべきだと思うが、どうか」と。つまり、指導主事を入れるな、入れたら我々は怒るぞという形の脅しですね。
 更に、先程の夏休みの話ですけれども、「長期休業中の校外研修に関する分会の質問に対する回答」ということで、「研修の実質が備わっていれば場所を問うものではなく、学校でできる内容は認めないとして学校に拘束したり、自宅での研修を否定するものではないとあなたは考えるかどうか」ということも、校長個人に対して約束させるわけです。つまり、レポートを出さずに自宅にいても研修ということになったら、これ、何でもできるわけです。例えば学校長が口頭で、「じゃ、あなたは自宅研修、何をしたんですか」と言ったら、家庭科の先生が「私はサラダをつくりました」、社会の先生が「いや、子どもと沖縄に旅行に行ってきました」、これも研修になってしまうという話なわけです。こういう組合天国がいまだに……これは昔の話じゃないんです。2009年の校長交渉のときの書面、つまり今年度の校長交渉の中でこれを行っていたということも明らかになっております。
 というように、教育委員会のガバナンスなんか全く効いていないわけです。で、校長を懐に入れながら、教師たちがやりたい放題で選挙活動に従事できるという、そういう構造をつくり出しております。
 一方で、教育委員会からも聴き取り調査を行いましたが、教育委員会は、可もなく不可もなく、一生懸命頑張って……文部科学省の答弁と全く同じですね。問題意識は持っていつつも、これは言いにくいことですが、ちょうど社会党と自民党が表面上でイデオロギー対立しながらテーブルの下で握手をしていたみたいな、55年体制の象徴みたいなのが、この北教組と道教委の関係であろうというふうに感じています。
 保護者からの聴き取りの中ですけど、これが北村(茂男)先生とともに愕然としたわけですけれども、保護者は問題意識持ってないんですね。先生たちに対しての問題意識、恐ろしいほど持っていないんです。これは実は北海道の学校事情にもよるんです。町村会長よくご存じだと思いますけれども、北海道の受験って、先生のさじ加減で進学校が決まっちゃうという、ちょっと特殊なものなんですね。普通、高校受験というと、500点満点を想像しますけれども、北海道の試験は300点満点なんです。各教科60点の300点満点のテストなんですが、そのテストを受ける条件として、3年間の自分の成績が当てはまるカテゴリーの学校しか合格できないという変な仕組みなわけです。aランクというのがいちばん上なんですけど、オール5です。オール5の中に4が1個ぐらい入ってるのがaランク。オール4がだいたいdランクといわれてます。つまり、dランクぐらいじゃなかったらナンバー校には受験はもともとできない。受験して満点取っても落ちるという構造なわけです。
 そういう中で、なかなか先生に対して厳しく言えないという……絶対評価ですから、特殊な事情もあることは北海道の地域性だと思いますが。昔はよく内申書に響くぞというのが子どもへのプレッシャーになりましたが、絶対評価の、この我々がつけるランク――aランクから最下位のランクまででおまえの人生決まるぞという、そういう成績によるガバナンスが効いてしまっているんですね。保護者がだいたい……先生方も地元に行ったら、先生方頑張ってるという話をよく聞くと思うんですけれども、組合の活動家、組合で影響力ある先生は、総じて授業がうまいです。これはもう間違いない。やっぱり多くの組合員を統率できるわけですから、生徒たちや親たちの対応が非常にうまいんですよね。だから、「あの先生、違法だ違法だというけど、いい先生じゃない」と言われてしまうぐらい、授業については結構うまかったりするわけです。このへんが親がなかなか問題意識を持たない理由の中の一つであろうなというふうに思います。
 既にこの夏の参院選に対してのペーパーも北教組は出しております。民主党選出の議員と、全国区では日教組出身の那谷屋(正義)氏を組織を挙げて応援していくというペーパーを出していますので、いま国会でこうして火がつき、1600万円の裏金が明らかになっても、彼らは全く懲りてないわけです。だからこそ、政調副会長でもある下村政策委員長と相談し、違法な活動については罰則規定を含むという教育公務員特例法の改正案をわれわれ自民党は今国会に提出しておりますけれども、多くの先生はもう勘弁してくれと思っていますから、教育界の是正というものを文部科学省にもこれからも求めてまいりたいと思っております。
 いずれにしても、こういう状況でずうっと行われてきたという歴史をもう終わりにしないと、これは自民党のため云々ではなくて北海道の子どもたちのために本当に大変な事態になるであろうという危機感を持って、これからも国会論戦の中で対峙してまいりたいと思います。

下村政策委員長
 ありがとうございました。
 谷垣総裁が、濁ったh₂o――鳩山、小沢、北教組と発言していましたが、この北教組問題というのは、今日も衆議院の文科委員会で馳(浩)先生がとり上げて、明日は義家先生がテレビの集中審議でこの北教組問題をとり上げるそうですが、いまだにこんな実態があるのかというのは、我々も知りませんでしたが、国民もほとんどの人が、別世界というか、はるか昔の話だというふうに思ってると思うので、しっかりこの組合問題というのをとり上げていくことが我が党にとっても大切だと思います。


質疑応答
下村博文政策委員長
 先生方からご意見・ご質問等、出していただければと思います。
 まず、町村会長から、どうぞ。
町村信孝清和政策研究会会長
 h₂oというのは、北海道、兵庫、大分という言い方もあるんです。
義家弘介政策副委員長
 北海道、広島、大分。
町村会長
 だから、h₃oじゃないかとか、いろんな話があるんです。oは大阪だと。組織率が高いから活発かというと、そうでもないんですよ。
義家政策副委員長
 ただ、やっぱり表面下では……私、横浜の教育委員もしてきたわけですけれども、横浜市教組出身が那谷屋氏なんですね。実は私、横浜教師塾というところの塾長もやっていまして、今、現場に100人以上の私の塾生が教員として入ってるんですけれども、組織率は8割超えてます。その上で、こういうものが回ってきたといいます。「那谷屋正義を知っていますか。」「那谷屋正義が横浜市の教員だったということを知ってますか。」「那谷屋正義を応援します。」。で、裏側に、「あなたの親戚等の住所を書いてください」という形で、ぜんぶ名簿を書かせる。それは影響力のある分会長が新人とかに、「ちょっと君、君、これ書いてくれる?」という形でやって、回収しちゃうんで、証拠のペーパーとしては出てこないんですね。つまり、北教組は確信犯的にやってるけれども、地下に潜って公然と、それも違法な活動ですが、行なってる。これ、兵庫なんて活発にいま行なってると思うんですよね。それを今……私のターゲットは今、北海道もターゲットですけれども、兵庫と愛知と神奈川。これが今回、夏の参院選では組織代表を出してる三つですから、ここでは必ず乱れ飛ぶんですね。そこにどう我々が触手を伸ばして情報をキャッチしていくかということが、夏の参院選の生命線だと私は思います。だから、末松(信介)先生もぜひ地方議員に頼んで……特に西宮は過激ですから、西宮近辺からだったらいろんな……。で、出どころはぜったい不明にして。これはぜひ兵庫県も情報収集お願いしたいなと思います。
町村信孝清和政策研究会会長
 北海道は事実、北海道新聞がいっさい書かないわけ。さすがに今回は少し書いています。これだけ全国紙が取り扱うんだから。産経だけでなくて、読売なんかも書くから、北海道新聞もようやっと書く。まず書かないですからね。何が問題なの? というさっきの雰囲気。
下村政策委員長
 だから道民は分かんないですね。
町村会長
 分かんないわけですよ。こんなもんだろうと。
 それからさっきの、受験をさせないというのはひどいんですよ。で、私立を受けさせないんです。公立に行きなさいと。あなたはここを受けなさいと中学の先生が振り分ける。全員が入るようにしてるんだという口実にするわけ。たまに反旗を翻して、おれは札幌南高受けたいなんていっても、あなたの成績じゃ無理だと言って受験させない。
義家政策副委員長
 札幌南はbランク以上しか受けさせない。
町村会長
 そして、私立の高校が数は少ないけどあるんです。試験日をぜんぶ同じにさせるわけ。東京だったらいろんな私立がバラバラ試験やるでしょう? 公立の中学校のほうから私立の高等学校に、この日に試験やってくださいというと、1校しか受けられないでしょう?
義家政策副委員長
 私立は1校ですね。で、落とすと、その先生が評価が低くなるから、落とさないように、安パイのところしか受けさせないシステムを……15の春の泣かせるなというあれですよね。
下村政策委員長
 いまだに北海道で生きてるわけだ。
義家政策副委員長
 生きてる。
北村茂男委員
 今日の文部科学委員会で馳(浩)先生も執拗に質問されていました。しかも証拠を突きつけて、大臣、副大臣、皆さんに問い質しているのです。で、彼らは、道教育委員会、札幌市教委を通じて調査を依頼してる、確たる証拠がない限り、そこからの回答がない限り、これ以上のことは答えられないと、こういう一本槍なんです。彼らは、道教委及び札幌市教委から回答をもらうと言っていますが。その調査結果としては、どんなものを想定されていますか。
義家政策副委員長
 たぶん、アンケートをとって、それから聴き取り調査……大分の教員採用・昇進不正事件とおんなじパターンだと思います。あれは、聴き取り調査を行って、一斉調査を行って、今後の方針もというのは、文科省から1人派遣してやったんですよね。だけど、内容としてはズブズブで、聴き取っただけで、じゃ、その組合に対してどうするかという方針がぜんぜん示されていない。同じように、どうしてこういうペーパーが出回ったのか、それだけの大まかな報告と、組合員から聞いた意見みたいに羅列して、報告書が出てきて終わりというパターンが……。特にナンバー2の教育次長が文科省から行ってるんですよね。そういう意味では、本当は北教組の状況って文科省いちばん知ってるんですよ。我々より知ってるはずなんです。本当はね。だけど、あたかも知らないようにやっているわけですから、これは……。
町村会長
 解説をすると、札幌市は市長が上田(文雄)という北教組顧問弁護士をやった左の人が市長になったから、全くダメです。もう組合天国に完璧に戻ったね。だから、札幌市からはろくな調査はやらないでしょう。
 道教委次長が1人でいくら頑張っても、本当の情報が上がらないと思う。したがって、大した調査結果が出ないんじゃ結論は出ないんではないかと思います。とにかく至る所の現場で組合と馴れ親しんだ関係が出来上がっちゃってるから、本当の資料はまず出てこないということが容易に想像される。
義家政策副委員長
 だからできるならば……下村先生とともに教育再生会議の中で地教行法の改正をお願いしたんですね。「明らかな法令違反や命にかかわることに対しては是正ができる」というふうに、もう一回戻したわけです。つまり、本来、これだけのペーパーをやったら、是正の対象なわけですよ。だけど、報告書が是正に該当しないという形で出してくると思うんです。だから、次々に問題をこちらから暴露していかないと、北海道の子どもたち、まともな環境に置くことは難しいだろうなというのがあります。
 それから、教育委員会のガバナンスで、結局、道教組は札幌にありますけれども、実際の現場で組合と対峙しているのはそれぞれの教育局なんです。稚内なら稚内、後志なら後志という教育局がやってる。この教育局と組合がズブズブな状態ですから、結局……校長というフィルターがかかって、市町村の教育委員会に上がります。市町村の教育委員会でフィルターがかかって、道の教育局に上がります。道の教育局というフィルターがかかって、道教委に上がっていく。道教委というフィルターがかかって、文部科学省に上がりますから、我々の手元に届くころには、なぁなぁなぁ文章。だから、それに対抗する証拠を更に集めないと厳しいだろうなと。
 更に、ちょっと恐ろしいのが、この3月の人事なんですが、横浜市の教育委員をしていた折、組合の人事を、当時、文科省から行っていた教育長とともに切ったんですね。希望と承諾の組合人事から、完全に教育委員会が握る人事にしたんですよ。で、さまざまな教育改革を今の教育長も行ってきたんですけれども、この3月31日で任期を残して退職という形になっちゃうんですね。つまり、首長案件ですから、選挙の情勢によっては……今の教育長は組合側から圧力かかったと思うんですよ。今の教育長、やりすぎだろう、これ代えなかったら、我々、選挙のとき協力しないぞ、みたいな圧力がかかっちゃうわけです。民主党の推薦の人がそのまま横浜市長に新しくなりましたから、その関係の意向で。そういう正常なものもはずしちゃうんですね。たぶん教育局や何かが本気になってつぶそうと思ったら、人事の中でたぶんはずされていくと思うんです。
 この繰り返しをどこで断つかということ。これは基本的には文部科学大臣しかできないんですよね。しかし川端(達夫)大臣も東レ労組との癒着で事務所費何千万も問題ありますから、川端大臣だってたたけば埃の出る身で、何もできないというのが、今の日本の公教育のガバナンス。
町村会長
 私が文部大臣のときに広島の状況があまりにもひどいので改善しようと思って、実力のある文部官僚を教育長にして、広島に送ったんです。途中で中学校の校長が自殺するとか、そういうことはありましたけれども、あのときは藤田(雄山)知事がかなり協力的だったんです。広島はそれでずいぶん改善されたんです。それまでは、現職の先生が部落解放同盟事務局に出向していたりとか、もうメチャクチャ。日の丸・君が代を教えるどころか、北朝鮮の国歌を朝鮮語で教えてしまう学校とか。
 だから、知事と教育長がその気になると、一定程度は改善します。東京はずいぶん石原(慎太郎)知事になってから改善したでしょう。
下村政策委員長
 ええ、改善したし……ま、知事ですよね。広島もだから、文科省の役人を教育長として迎えるだけの知事が危機感持ってたから、だいぶ正常化にはなったんでしょうね。今回の北海道の、道教委の次長の杉浦(久弘)というのもすごい優秀な人んですよ。私、文科政務官のときに、文科省からこれはという人を10人ぐらい集めて、ずうっと勉強会、そのときのメンバーで……文科省しょって立つような優秀な人物だし。
 しかしもう政権も交代して我々の力の及ぶような状況ではなくなった。やっぱり、日教組、北教組の問題を内部告発的な形で協力してもらいながら、国会で我々がそのたびにとり上げながら世論喚起をして、いまだにこんな組合があるのか、これは子どもの教育ということじゃなくて自分たちのある意味ではイデオロギーを拡大させるための左翼集団でしかないというようなキャンペーンを張っていかない限り、変えられないと思うんです。法律はもう無理ですから、これをいかに情報収集しながら、そのときそのとき……まずは北教組ですけど、いろんなほかのところも含めて根気よくとり上げてって、日教組の体質を、北教組の体質をしっかり国会でやっていくしかないですね。
義家政策副委員長
 いかに腐ってるかの一つですけど、大分はあれだけ教員昇進・採用不正事件で大問題になって、連日、テレビでも報道されましたよね。あれも教育内の自浄作用で明らかになったんじゃないんですよね。商品券で賄賂を渡された教員が、それを金券屋で大量に換金したんですね。それで、この大量換金はおかしいということで調べたら、実は賄賂だったということで明らかになったんですが、その後も大分の教組は堂々と、去年の衆院選でも、だれだれを推薦すると顔写真入りのペーパーを回していますし、更に今年の2月12日に行なった授業のペーパーも私のところに寄せられましたけど、建国記念日の思想教育は、この日はとんでもない日だという思想教育を堂々と平和学習という名の下で行っている。だから、大分だって懲りてないんですよ。マスコミが静かになってくれたらもういいやという感じで、ズブズブの関係の中で、大分の組合と教育委員会の癒着も是正されてないわけです。これは、国会でやることも大事ですけれども、自民党の……。
町村会長
 県議会も重要だね。
義家政策副委員長
 そうですね。連動して同時でポンッとやるということも大事だし、自民党の一部の先生が外に向かって党の悪口言ってる暇があったら、こういう問題を外に向かってしっかりと全員で発信しないと……これは、さっきも言いました、党の生き残りとかそういう話じゃないと思うんですよね。子どもたちあまりにも悲惨だろうと。ほんとにこの子たちこの状況で育てちゃっていいのかという、日本の未来の問題なんですよね。正常なことには耳を傾けてくれる国民だと私は信じてますし、やっぱり外に向かってどう丁寧に説明していくかということが問われるだろうなと。
末松信介委員
 いや、那谷屋先生は、総務委員会で激論しちゃった後でも附帯決議なんかで修正するとき、やっぱりバランスのいい人ですわ。大騒ぎにならなかったですよ、   うまくまとめます、そういうときは。だから、その点、非常に、いい教師というか、いい教師にうつるでしょうね。
 で、最初の話なんですけど、教職員組合の出身で出てる県会議員なんかでも、一番の組合活動の理解者というのはだれかといったら、知事なんですね、やはり。知事であると。同じように、更にその上のよき理解者は、文部科学省が絶対的な味方であるということを明言しますね。はっきりとおっしゃる。だから、完全な談合というか、ぐるになってこういう構図ができてしまうということがあると思うんです。
 こういう問題が出たときにやはり一斉にやらなきゃならんと思うんですけれども、どういうところに問題があるかというと、例えば今おっしゃった西宮なんですけど、阪神間というのはもともと総合選抜の強い地域に組合が強いですね。教師の努力というものが評価されにくいというところ、そういう制度を採用してくるところが圧倒的に組合が強いということなんですけど、いま一つ調べているのは、毎週必ず、校長が了解してくれてるからということで、ほかの学校にクラブ活動指導に行ってる教師がおるんですよ。それはクラブ活動、行ってないんですよね。恐らく組合の集会に行ってるはずなんです。
 で、当然、校長はそれ認めないですね。だから、こういうふうなのも徹底して事実関係を洗って出さないと……組合と校長とが了解し合ってやってるから。校長はそれ恐れてますし、校長自身も恐らく組合の推薦で教頭、校長になったということがありますから、そういう……当面はまずきちっとやっていかないかんと。そのことが一つ。
 それと、阪神間でよく住民監査請求起きるのは主任手当なんですよね。これはもう、導入のときに、会長ご存じのとおり、ある面、教師を管理職がつけるということやったんですけど、結局はそれは組合費に使われてると。いったん自分がもらったおカネはどう使おうと勝手やないかということできてるわけで、全部組合に持っていくわけです。それが選挙費用になってる。自民党は自民党が決めたことで首締めてるということの実態がありますのでね。
 ですから、もう一度、連絡調整手当、1日1000円でしたかね、あれもちょっと考え直す必要があるんじゃないかなということを申し上げたい。
義家政策副委員長
 だから、自民党政権では主幹という制度をつくったんですよね。主幹というのは中間管理職という位置づけなんですよ。主任というのは宙ぶらりんで、職務命令権がないんです。だから、管理職じゃないから、いいように利用されてきたんです。で、主幹というのを新たにつくって、新しい法律もつくっていろんなところで導入されてるんですけど、北海道や兵庫なんかは主幹導入を阻止するための組合活動してますから。絶対にそれを認めさせないという交渉をしてるんですよね。
末松委員
 異常性をとにかく改善しないと。教師が異動するときには異動希望先全部の学校書いてあるわけです。ということは、組合が教師の異動、この先生はここへ行かす……校長や教育委員会が決めるんじゃないんです。組合が決めてるんです。だから、全部そういうふうに書かす。どこ行ってもいいように。だから、逆転なんです。主客転倒もいいとこでして。
下村政策委員長
 それは兵庫県教委?
末松委員
 市教委ですね。市教委の中で、そういう実態がありますね。特定教師については。まず間違いなく全部ありますよ。教育委員会とか教育長がきちっとした権限を行使するということができない環境にしてしまってる。言いましたように、総合選抜地域なんかは……特に阪神間、西宮、川西、宝塚という、そういう地域ですよ。特に川西の市長さんなんか、前の市長は教職員組合から出てた県会議員出身で、その方が市長になってますから。
義家政策副委員長
 人事権を奪うというのが一番なんです。だから、外部から教育長を持ってきて、人事部長も外部から持ってくるんです。で、人事権を奪っちゃうと。だけど、知事や首長がもたないですね。あんたたち協力しないぞと言われると、それを同意してくれないというんですよね。ここが地方行政の難しさ。だから、今のまま地方分権なんかしたら、少なくとも教育は破綻しますよ。ただでさえガバナンス効いてなくて正常化してない状況で地方にぜんぶ権限渡したら、日本の教育グチャグチャになる。ghq支配の最終章に入ると思いますよね。
下村政策委員長
 しかしこれは、逆に言えば、民主党が年金問題でコツコツと議論してったことによって、ああいう問題を……ま、あれも組合の問題ですけど、実はね。しかし、われわれ政権の問題になったのと同じように、この組合問題というのをコツコツと本当に突き詰めながらやっていくことによって、多くの国民に理解させることによって……こんなのがいまだに行われてるということを知らないわけだから、実際、一般の人たちは。それをぜひ……これ、自民党がやらなかったらどこもやらないですからね。
末松委員
 この話出てから少しは変わってるんですか? 空気みたいなやつは。小林(千代美)さんのその問題出てからというのは。
義家政策副委員長
 内部文書では、マスコミからの取材には全部ノーコメントでやりなさいとか、ペーパーは学校のfaxを使わずに郵送と電話でやりなさいとかの指示は出ていますから、警戒はしていると思います。
 ただ問題が、北海道の教組の特殊性というか、作為的なんですけれども、例えば小学校って事務室に1人しかいないんですよね。つまり、事務員を組合員にすると、授業中であろうと何であろうと自由にできる組合部屋ができちゃうんです、学校の中に。今回の鳩山総理の地元で起こった小学校なんていうのは、事務員がその組合の分会長だと言われています。で、その事務員がいつでも、何時間でもバンバン出せるという、とんでもない状況の中にあるんですよね。
末松委員
 これ、だんだん離れていこうとはしてるんでしょう? 普通の先生というのは。
義家政策副委員長
 負担なんです。
末松委員
 もうイヤイヤでしょう?
義家政策副委員長
 でも、それやると、例えば今の時期……。
下村政策委員長
 干されちゃうから。
義家政策副委員長
 すごく難しいんですけど、来年の担任、おまえ、じゃ、学級崩壊してるクラスにするぞと。あるいは時間割で、私なんかもけっこう闘ったほうでしたから……すごい露骨ですよ。例えば私まだ33歳のときに指導部長にされちゃった。つまり、全部の事件とかかわる部署にやらされるとかね。あと、1時間目ぜんぶ入れられちゃうとか。そうすると、担任持ってたら、もうこれ仕事にならないんですよ。遅刻してくるやつとか生徒対応あるんですけど、丸ごと月~金、1時間目ダーンと入ってると、もう……。
末松委員
 そういうのはだけど、学校経営というか、校長が最終的には決めるんでしょう?
義家政策副委員長
 基本的に教頭ですよね。教頭と教務主任。で、校長がオーケーと。
末松委員
 これ、例えば福井なんていうのは、顕在化してないだけかもしれないけど、あんまり聞かないですよね。ただ、組合の組織率なんて高いんですよ。だけど、ぜんぜん目立たない。実際はどうなんですか。ここにあるような選挙運動ですね。
義家政策副委員長
 基本、御用組合なところ。だから、福井とか秋田なんていうのはけっこう御用組合的で、まぁまぁ穏健派なんですよね。あんまり対立図式はしないと。でも、たぶんビラぐらいはきますよ。だれだれ応援してねというビラは机の上に普通に置いてあると思いますけども、そんなノルマで、あんた1人5人集めてこい、みたいな過激な活動というのは……。
 国政選挙は特にそうなんですけど、いかんせん、参院選も含めて夏じゃないですか。夏休みというのは教員は一番フル稼働できるんですよ、生徒いないから。夏になんてやったら、これ、教員は授業ないからやりたい放題。学校のfaxも使えるでしょう? 学校の電話も使えるでしょう? で、学校行ったら、資料室というところに歴代の名簿が置いてあるんですよね。つまり、近々の名簿は校長室にカギかかって置いてあるんですけども、古い名簿というのは資料室にそのままストックされてますから。カギは事務室の上に掛かってますから、それ持ってって資料室開けて、その名簿持ってきてポンポンッとやられたら……地域の住民全員わかりますからね。
 だから、やっぱり法律改正で罰則規定をつくるしかないんですよね。
末松委員
 そういう、こちらも法律改正をしないと対応できない。強制でなきゃ、やっぱり。なぁなぁでやったって無理ですわ。またすぐ復活しよるやろ。法案の話はしてるの?
義家政策副委員長
 今日の委員会ではしてなかったですね。でも、これからまたしていかなきゃいけないんですけど。私も明日はまた、「いつまでにやるんだ。夏の選挙までにやりなさい」――プレッシャーは、生放送で、国民の前で言おうと思いますけどね。
 自民党政権のときに本当は息の根を止めておけばよかったんですけど、これ、自民党のせいでもあるんです。なんで日教組追及が甘くなったか。当時の国益考えてのことですけど、やっぱり自社連立ですよ。自社連立するときに、日教組と歴史的な和解を文科省したわけですよね。あすこから難しい状況がいっぱい出てきたんじゃないですか。
 大きな問題は、専従の問題だと思うんです。これすごいんですよ。日教組なんかだと、取り決めの中で、プロ専従になっても教員として定年まで働いたのと同じ額を出すんですよね。だから、授業してるのとそっちやってるのどっちが楽かという問題もありますね。授業しながらタバコ吸えないけど、プロ専従ならやれますからね。
 追及すべきはやっぱりヤミ専従だと思うんです。プロ専従までダメというと、憲法の問題になっちゃうんですね。だけど、ヤミ専従は明らかにダメなわけですから、一個の切り口として……これ、出勤簿が手に入らないんですよね。那谷屋さんはヤミ専従の期間があったと言われています、もともと。でも、それ、情報が確たるものが出てこないから。でも、だいたい午後にはいなかったという。もともと横浜市教組の幹部やってましたから、幹部やりながら……横浜は500校、学校ありますから、そこの幹部で、授業マックス持って、できないんですよね。だから、午後には大体いなくなってたという話は聞くんですけど、なかなか確たるものがね。
 つまり、巧妙なんですよ。ttという制度、分かります? ティーム・ティーチング。1人の先生で小学校なんかおんぶに抱っこだとおかしくなるから、ttで2人でやりましょうと。あれ、ヤミ専従の巣窟になるんですよね。つまり、ttでサブで入ってる人が自由になるわけですよね。たがら、組合員でttで組んで、「あ、私やっときますから」。だって本当は、担任なんて1人のほうが楽なんですよ。私も担任やってきましたけど、知らない人に口出されると、ホームルーム運営ってうまくいかないんですよ。1人で闘ったほうがよっほど楽なんですよね。だけど、ttが奨励される中で、ttがヤミ専従化の隠れみのになることもあるんです。
北村委員
 県の職員労働組合で専従になってる連中が、なんかでっかい声張り上げてるな、何だろうと思ったら、オルグというんですか、でっかい声で組合活動の説明をして、みんな職員は知らん顔して……耳だけは聴いてるけれども。仕事をしながら聴いてるんですね。堂々と勤務時間にやってましたよね。それは聴こうと聴くまいと一方的にやってるんだからというので、専従の連中は勤務時間にやれるんですか?
義家政策副委員長
 言ってみれば、職籍は学校ですけど、勤務は組合専従ですから。で、組合活動としては認められていることですから、勤務時間中であってもやれる。
 やっぱりカネの部分を攻めていくというのは一番で。さっきのあしながの問題じゃないですけど、つまり、総務大臣に明日、質問しようと思うんですけど、こういう不明瞭な、寄付金さえ教師たちさえ出どころがどうなってるか分かんないようなものを、ちゃんと組合の収支報告をするということを、少なくとも人事委員会に提出しなければならないというようなものを答弁させればいいと思うんですよ。組合の収支報告。これ、公金が原資ですから、公務員組合の収支報告はきちんと提出しなければならないという一文を入れれば、変なことできないですから。今までは、カンパだって公表しなくていいし、主任手当拠出金だって何に使ったのかオープンにしなくていいわけですからね。
 すごいのは、教員もビジネスマン化してて――組合も、結構、財務部長とかプロ雇ってるんですね。つまり、運用するプロを。運用するプロ雇って、サブプライムで焦げついて大変なことになったなんていう話も聞きますけど、プロのファンドマネジャーがいるんですよ、組合の中に。だから、それこそ右から左へ移しただけで何億みたいなデイトレードの話がありましたが、あのときなんか相当な利益上げてますよね。そこのカネの部分をしっかりと断たないと、組合活動というのはどんどん先鋭化していく。逆に、カネにならないと思ったらやらなくなりますよね。ヒト、モノ、カネのうち、モノは公だからあるんですよね。だから、ヒトとカネ、人事権と収支報告、この二つを徹底して追及していかないと始まらないですね。モノはもう黙ってても、公の職員だから、職場もあれば身分もあれば。
 一般の地方公務員は地方公務員法だけに縛られてますから、その所属している自治体以外のところでの活動は自由なんですよね。政治活動。だから例えば、ここだったら千代田区ですか、千代田区の職員は港区へ行ったら自由にできるんですよね。でも、教員は国家公務員と同じですから、休職中であろうとも何であろうともダメなんですよ。これがジレンマで、結局、組合は認めるけれども公務員の政治活動は認めないというひずんだ法律なんですね。つまり、じゃ、組合の構成員はだれかといったら、先生であったり地方公務員であるわけですよ。組合の活動はいいけど公務員の政治活動はダメですよといったって、組合自体の構成員は先生だったり公務員だったりするわけだから。結局、自民党が社会党とテーブルの下で握手しながらグレーな落としどころでやってきたのが、戦後の55年体制だったんですよ。
北村委員
 そのとおりです。
義家政策副委員長
 表面ではいけないというけども、でも組合の活動はいいよというね。
北村委員
 いや、昔、憲法の重要法案のときに、私どもの立場で社会党は反対だけども、中身はよく分かるんで、どうか早くやってくださいという。そんな時代がずうっと続いた、戦後。強行採決だって、分かるでしょう? かみついていくけれども、やってくださいと。
末松委員
 談合だな。
北村委員
 そうそう。55年体制、まさしくその体制だった。
義家政策副委員長
 自民党が真の保守政党として再生するか否かじゃないんですか、やっぱり。ひとを攻める前にね。
下村政策委員長
 義家先生、本日は実態に基づいた貴重なお話ありがとうございました。


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